| — | Twitter / omoshiro_kopipe (via passionflower) |
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仕掛け人は、ナポリ下町のトリビュナリ通りで老舗ピザ店「ソルビロ」を営む3代目店主のジノ・ソルビロさん(38)。「男が宝石でなく、食べ物を盗んだのは赤貧の証しだ。うちは昔から『庶民のためのピザ店』。地元住民に対して『ここに来れば食べられるから、ばかなまねはするな』というメッセージを送りたかった」と話す。
行列の絶えない店頭や、満席の店内に「付け」告知のポスターが張られている。付けで販売しているのは、トマトソースにモッツァレラチーズとバジルがのったマルゲリータ(1枚3・3ユーロ=約440円)と、トマトソースとニンニクのマリナーラ(同3ユーロ=約400円)の2種の「持ち帰り」。付けがきくのは顔見知りの地元住民に限られ、1人あたり1度に1枚だけだ。
付け販売を始めた4月初めから5月初めまでの1カ月間で1日あたり1〜6人、延べ59人が利用した。帳簿には客の名前とピザの種類が記され、支払いを済ませた客の名前は赤線で消されている。「もっと利用者は多いかと思ったが、付けにするのが恥ずかしい人もいるのかもしれない」とジノさん。
ナポリでは1930〜60年代、貧困者向けに「揚げピザ」を付けで売る「8日後払い」の慣習があった。2代目店主のサルバトーレさん(64)は「厳しい時代だったから」と振り返る。ビットリオ・デ・シーカ監督の映画「ナポリの黄金」(54年)でも女優ソフィア・ローレン演じるピザの売り子が「8日後払いだよ」と客寄せの口上を述べる場面がある。




